あなたは、日常的に質屋を使っているでしょうか?恐らく、ほとんどの人は無縁の生活を送っていると思われます。
しかし、以前は、質屋は個人向けの金融として誰もが気軽に利用できるものだったのです。
ところが、個人向けの金融としては、クレジットカードや消費者金融などがあり、年収と言う信用があれば、長期にかつ低金利でお金を自由に借りることができるようになりました。
そのため、短期間で品物を担保が必要になる金融業は、徐々に主役の座を奪われていったわけです。
江戸時代は300人に1件(現在の郵便局よりも多い)とまで言われた業者の数は、今やその1/100以下になっていると言われています。
リサイクル・買取は増えましたが、昔ながらの質屋の数は、激減しているのです。
それはやはり日常的に利用する消費者の数が減っているからに他なりません。
利用者が減れば、その利息で成り立っている質屋は、それだけで立ち行かなくなります。
結果として、廃業の道を選ぶしかなくなるわけです。
こうした減少は、金融業だけに限った話ではありませんが、江戸時代から続いてきた文化とも呼べる存在が廃れていくのは、時代の流れかもしれません。
質屋では、どのような品物を扱っているかご存知ですか?一般的には、宝石や貴金属、時計などの精密機械、バッグや財布などのブランド品などが挙げられます。
これらに共通することは、品物のサイズが極めて小さく、かつ高価で、管理が容易であるという点です。
価値はあっても、巨大だったり、厳密な管理が必要な場合、それだけで受け取る利息よりマイナスになってしまうのです。
ですから、そうしたいわゆる維持費のかからない品物が、質屋では取り扱い品として好まれる傾向にあります。
また、流行などに左右されることなく、価値の下がりにくいものである点もポイントです。
質屋では、3ヶ月返済がなければ質流れとして担保の品物の所有権を得ることができますが、そこから品物を売るとなると、かなりの時間が経過しています。
そんな時に、査定した金額よりも安くなっていると、これまた損をしてしまいます。
ですから、査定の時点で、それ以上価値の下がることのない「底値」を見極め、それを査定価格として提示するのです。
ただ、底値を提示すると、お客がお金を借りないかもしれませんから、できれば価値の下がらない品物を担保として出してほしいというのが、質屋の希望だと言えるわけです。
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